Colette Wabnitz (UBC)とRobert Blasiak (ストックホルムレジリアンス)が、雑誌Marine Policyの特別号Ocean Financeのゲストエディターを務めた。彼らは「海洋保全と持続可能な漁業のための資金提供」がいかに急速に変化し、「政府開発援助(ODA)と慈善活動」を超えて進化しているかについて執筆した。この論文のトピックは、漁業と水産養殖小島嶼開発途上国(SIDS)およびスペインのODA、ブルーカーボン生態系の市場ベースの資金、海洋保護資金の流れなどである。Solène Guggisberg (ユトレヒト大学)は、気候変動体制下での漁業プロジェクトへの資金提供に関する論文も寄稿し、著者らはまた、漁業と海洋への資金提供の透明性と一貫性についても言及している。

海洋ファイナンスに関する論文の中で、持続可能な漁業と海洋保全のためのさまざまな種類の既存、または発展中の財政的支援、ODA、慈善活動、ブルーカーボン投資、気候基金について議論し、上記の各トピックに焦点を当てた論文を読者に紹介する。さらに、「海洋ファイナンスの新規、新興分野」、海洋プロジェクトへの主要な投資家としての中国の役割(アジア大陸のプロジェクトのために3年間で600億ドルの援助と融資を約束)および「取引ツール」としてODAを用いる現在の米政権の型破りな政策について記述している。

Reference:

Wabnitz, C. & Blasiak, R. (2019). The rapidly changing world of ocean finance. Marine Policy, 107, 103526. link