海の健康を維持しない危険性

Andrés Cisneros-Montemayor(ブリティッシュコロンビア大学/ネレウスフェロー)がラジオ・カナダ・インターナショナル(スペイン語放送)のインタビューを受けた。彼は、温暖化、酸性化、氷河の溶解、乱獲、海洋生息地の破壊など世界の海に影響を及ぼしている現在の問題と、これらの変化が漁業自体や漁業によって生計を立てている人々にどのように影響するかについて説明した。

実際のインタビュー(スペイン語)

 

開発途上国における漁獲量の減少による微量栄養素の欠乏を引き起こす可能性

Nature誌に掲載された時事解説 Fall in fish catch threatens human healthで、今後10年間で、漁獲量減少により、世界人口の10%以上の人々が微量栄養素が欠乏するという事態に直面するかもしれないと論じた。William Cheung(ネレウスディレクター・科学)が共著したこの論文では、熱帯域、主に開発途上国でこの影響が色濃く表れるだろうと強調している。

「開発途上国は、栄養面で脆弱であるにもかかわらず、実際には先進国に魚を輸出している。そのため、カナダのような国々では、我々が消費している魚がどこから来て、そのことがどのように魚資源や他国に影響をもたらしているかを考えなければならない。」と、Globe and Mail のインタビューの中でCheungは話した。

この論文は、VICE Motherboardにある記事One-Fifth of the Global Population Risks Malnutrition As Fish Stocks Declineの中でも取り上げられている。

Andrés Cisneros-Montemayorは、ラジオ・カナダ・インターナショナルの中で、グレートバリアリーフの白化現象についても話した。Image: "The Great Barrier Reef - 164" by Kyle Taylor, CC BY 2.0.