Andrés M Cisneros-Montemayor (ネレウスネットワークディレクタ―/UBC)は、メキシコのカリフォルニア湾とバハカリフォルニア半島のブルーエコノミーのエコツーリズムとマリンツーリズム(NBMT)を関する新しい研究をNatural Resources Forumに発表した。著者らは、経済的利益、主要な海洋種、地域社会と事業者が直面する課題に関する知識のギャップに焦点を当てる。以下、全要旨、記事。
要旨
エコツーリズムは、漁業、沿岸開発、その他の人間による圧力をより良く管理する取り組みと並行して、海洋保護を通じて社会的および環境的利益を奨励できる。メキシコのカリフォルニア湾とバハカリフォルニア半島(GCBP)では、海洋生態系が多くのコミュニティの観光活動を支えているが、これまでその利点を推定したり、主要な種を特定したりする地域全体の研究はなかった。この研究で収集されたデータに基づくと、GCBPの自然に親しむマリンツーリズムでは、毎年896,000回の訪問、5億1,800万米ドルの消費、少なくとも3,575件の直接雇用が生まれる。事業者へのインタビューでは、40を超える種のグループが重要だと指定された。アシカ、ジンベイザメ、クジラ、カジキが最も高いランクであり、自然に親しむ観光の持続可能性のための生態系全体の健全性の重要性を強調している。 地元の雇用、そして経済目標と保全目標の両立は、マリンツーリズムによってもたらされる重要な機会だと事業者は指摘した。課題としては、汚染と生態系の健全性の低下、インフラの不足、不十分な資源管理政策、および高い運用コストが挙げられた。マリンツーリズムが拡大するにつれ、真のエコツーリズムへの移行、公平な利益と利害関係者間の協力に注目すること、また管理のためのクロススケールと生態系アプローチは、持続可能な社会的、生態学的、経済的利益を達成するために不可欠となるだろう。
Reference
Cisneros-Montemayor, A.M., Townsel, A., Gonzales, C.M., Haas, A.R., Navarro-Holm, E.E., Salorio-Zuñiga, T., & Johnson, A.F. (2020). Nature-based marine tourism in the Gulf of California and Baja California Peninsula: Economic benefits and key species. Nat Resour Forum:1-18. doi: 10.1111/1477-8947.12193