Written by Nereus Research Associate Ryan Swanson,
カリブ海のサルッガスムの腐敗による毒性に関したロイターの記事で、Colette Wabnitz(ネレウスリサーチアソシエイト/UBC)のコメントが紹介された。この記事では、蓄積して腐敗したサルガッスムが硫化水素ガスとアンモニアを放出し、旅行者がビーチに訪れることで「心臓の動悸、息切れ、めまい、回転性めまい、頭痛、皮膚発疹」を引き起こす可能性があるため、健康への影響の可能性について警告している。しかし、これらの潜在的な健康上のリスクがあっても、旅行者が計画をキャンセルや変更するほど深刻に受け取っていないことをこの記事では指摘している。さらに、観光客が頻繁に訪れるビーチをきれいにするために、リゾートは清掃員を雇い、海岸近くの海藻を取り除くためにボートを出すなどをして、定期的な措置を講じている。Coletteは、次のようにコメントしている。「今年は、サルッガスムの繁殖が予測されているが、去年よりも広がりが少ないので、私だったら休暇をキャンセルすることはない。パニックになる必要はないし、常識的に考え、現地の旅行や健康に関する勧告に注意する必要がある。」
Coletteは、2018年のサルッガスムの繁殖についてネレウスプログラムのブログで共著した。著者らは、過去にもサルッガスムが繁殖したことがあったが、2018年はカリブ海全域の海岸に蓄積したサルッガスムの量が特別酷かったと記述した。「浜に高く積み上がって、海草藻場の生育に必要な太陽光を遮ってしまった。また、ウミガメに絡まり[4]、浅瀬で腐敗したサルガッスムは、ビーチで腐った卵ような悪臭を放った。」これは、フロリダ、メキシコ、ベリーズ、バルバドス、キューバ、ケイマン諸島、および小アンティル諸島とフランス領ガイアナのビーチの事例である。さらに、これらのサルッガスム繁殖の起源、それらがどのように引き起こされ、それらについて何ができるかについて議論した。またColetteのブログは、Riviera Maya Newsに参照され、メキシコ・キンタナロー州の観光部長は、2018年にカリブ海全域で報告されたように、すべてのビーチにサルッガスムの堆積物が含まれているわけではないことを明確にした。