Written by Nereus Fellow Jessica Spijkers,
カリフォルニアのサンタバーバラのNational Center for Ecological Analysis and Synthesis (NCEAS) で、漁業紛争に焦点を当てたワークショップをStockholm Resilience Centre (SRC) と ARC Centre of Excellence for Coral Reef Studieと共催した。このワークショップは、Jessica Spijkers(ネレウスフェロー/SRC)、Örjan Bodin(准教授)及びTiffany Morris(准教授)が実施した。
漁業資源に関する紛争は、政策決定者と同様に学者がますます注目している事柄である。それには2つの理由がある。注目を浴びる漁業紛争の発生は珍しいことではない(領土紛争につながる南シナ海の国家間紛争が例)、気候変動や資源不足のために、魚を中心としたこのような紛争の原因が増えている。しかし、資源と自然環境が紛争とどのように正確に結びついているかは、依然として環境保全に関する文献で議論されている。とりわけ、漁業の紛争については、紛争がどのようにして起こっているのか、潜在的な要因とその関連性が何であるかについての現在の理解は単純化され過ぎているとの批判がある。
ワークショップの目的は、既存の漁業紛争のタイプ、そして異なる紛争のタイプを引き起こす可能性のある要因をさらに理解することだった。海洋生物や政治学など多様な分野からの参加者がおり、紛争の総合的な理解をするため、特定の分野における紛争へのアプローチを奨励された。これは多くの有効な方法で定義され解釈される。興味深い議論がされ、新しいつながりがもたらされた以外にも、ワークショップは漁業の紛争がどのように発生するか、そしてそのような安全保障上のリスクが噴出するのを避けるために政策立案者がどのように介入できるかについての理解を深めることを目的とした学際的な学術論文をもたらすだろう。