Written by Nereus Research Associate Ryan Swanson,
Andrés M. Cisneros-Montemayor(ネレウスプログラム Manager and Research Associate)が共同執筆した論文‘Managing at Maximum Sustainable Yield does not ensure economic well-being for artisanal fishers‘がFish and Fisheriesに掲載された。この研究では、メキシコのカリフォルニア湾沿いの11区域での小規模漁業を調査し、その90%が貧困水準以下となる農村部EWL(経済的福祉リミット)の月収入$351を下回ると報告した。全地域の漁業がMSY管理に基づいて漁獲を続けた場合、その小区域のうち20%のみが農村部EWLを上回る収入を得る。その地域での現在の平均純収益は月額$190であり、農村部EWLの$351を46%下回る。また、全ての小区域が都市部EWLの月収入$555以下に留まる。著者らは、漁船が多すぎて、賃料による負担が大きいことが、小規模漁業者が貧困から逃れられない要因であるとする一方で、漁師の数を減らすことは、漁業に頼っている人々、特に漁業以外に生計を立てる選択肢がほとんどない、あるいは全くない沿岸地域のコミュニティにおいて、漁業に頼る人々のアクセスを喪失させる可能性があると論じた。それゆえ、著者らは、漁船の数を減らすことを解決策として提案していないが、小規模漁業の長期的な持続可能性と経済的実行可能性に取り組むためには、過剰な生産能力についての議論の必要があることを明らかにしている。
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