Henrik Österblom (Stockholm Resilience Centre, Stockholm University)、Colette Wabnitz (UBC) は、多くの共同著者と共に手掛けた持続可能な海洋経済のハイレベルパネル(HLP)向けの新しいブルーペーパー “Towards Ocean Equity“で筆頭著者を務めた。これは、「海洋と経済の結びつきで差し迫った課題を調査する」ためにHLPから依頼された一連の16のブルーペーパーの一部であり、より「持続可能で豊かな海洋との関係」を達成するために、技術、政策、ガバナンス、金融の領域を用いて海洋ソリューションの最新の科学と革新的な考え方を集約することを目的としている。著者らは、海洋の観点から公平性に関する3つの重要な課題に取り組む。
- 海洋資源の使用においてどのような種の不平等が生じるか?公平性の違いはどのように説明できるか?
- 海洋資源の持続的かつ公正な利用における相互関係は?双方に同時に取り組むことが重要なのはなぜか?
- 人々の海洋利用に関する社会的公平性を向上させるための政策と実践の面で何ができるか?
著者らは、海洋資源が現在不公平に分配されていることに注目し、この問題に対処することが持続可能な海洋経済にとって重要であると主張している。また、「持続可能で公正な海洋経済」を支援するために、海洋公平性の問題に対処する政策を提唱している。その実践のために、彼らは政府、研究者、国際機関、資金提供者、企業、NGOなどを対象とした行動の機会を提案している。この論文は、ウェビナー「Towards Ocean Equity」で取り上げられ、スタンフォード大学の海洋ソリューションセンターの記事にもなった。
The above summary was adapted from the reference below
Österblom, H., C.C.C. Wabnitz, D. Tladi et al. 2020. Towards Ocean Equity. Washington, DC: World Resources Institute. Available online at www.oceanpanel.org/how-distribute-benefits-ocean-equitably. link.