Tyler Eddy (ネレウスリサーチフェロー/サウスカロライナ大学)は、最近、雑誌Aquatic Conservation: Marine and Freshwater Ecosystemsに小論「プラスティックにかき消された気候変動」を発表した。この記事では、海洋プラスティック汚染が海洋環境への危険性に関して、メディア、政治家、そして一般の人々からどれほどの注目を浴びているのかを議論している。現在、海洋へのより差し迫った脅威である気候変動から海洋プラスティック汚染に注意が移ってきている。また、プラスティックストロー反対#stopsuckingなどの公共キャンペーンが、人間が海へもたらす被害を抑制する十分な活動をしていると誤って納得させることで、もっと害を及ぼしているかどうかについての科学的議論をしている。最後に、Tylerは、炭素課税や再生可能エネルギーに基づくグリッドへの移行という形をとることで、気候変動が海洋にもたらしている悪影響を軽減するための集団的行動を呼びかけ、科学者に気候変動に関する一般市民の知識格差を埋める手助けをするよう求めている。
Eddy, T. (2019). Climate change drowned out by plastic. Aquatic Conservation: Marine and Freshwater Ecosystems, 29(5), 848. DOI: 10.1002/aqc.3084