Written by Nereus fellow Guillermo Ortuño Crespo

2015年、国際社会は、2020年から2030年の間に達成されるべき17の持続可能な開発目標(SDGs)に合意することで、次世代に向けた一連の国際公約を結んだ。これらの目標は、貧困、飢餓、ジェンダー間の不平等への取り組み、また気候変動への対処、陸上および海洋生物の保全など多岐に渡る。

 

パネリストを務めるGuillermo Ortuño Crespo(ネレウスフェロー)

 

私たちが暮らす地は地球と呼ばれ、その惑星の心臓、肺、相互組織が世界の海洋と言える。近年まで、海洋や海洋が地球上の生命の中心的な役割を果たすことは、それほど注目を集めていなかった。資源が崩壊し始め、海中のプラスティックが増加し続け、海中で酸素がないデッドゾーンが数倍となってようやく、国際社会が、海が崩れたら私たちが滅びる、海のより良い理解と保全を世界的に、そして世代を超えて推し進めることが必要であると認識し始めた。

SDG14「海の豊かさを守ろう」は、世界中の海洋生物やその生息地に及ぼされる人間の影響を削減する大がかりな目標を立てた。これらの目標を達成するためには、さまざまな社会経済的コミットメントが必要であり、その手段は科学的知識によって裏付けられなければならない。

SDG14の目標を達成するために必要な新しいパートナーシップと知識を固めるため、国際社会は国連持続可能な開発のための海洋科学の10年を提唱した。5月13日から15日にかけ、コペン

ハーゲンで第一回計画会議が開催され、250人以上の科学者、政策立案者、ビジネスリーダー、市民社会の他のメンバーが集結し、2021年から2030年の海洋科学の10年のロードマップとして役立つ6つの社会的成果のギャップと機会について検討した。

1.綺麗な海

2.健全で回復力のある海

3.予測される海

4.安全な海

5.持続可能に漁獲でき生産的な海

6.透明性のあるアクセスしやすい海

この計画会議で、ネレウスプログラムの存在の注目度は非常に高かった。ネレウスフェローのHarriet Harden-Daviesは、プログラムコーディネーターを、そして太田義孝は、2つ目の社会的目標でパネリストを務めた。ネレウスフェローのGuillermo Ortuño Crespoは、開会演説で、海洋科学の10年に関する若い科学者たちの見解について講演した。

2回目の計画会議は、ベルリンで2021年に開催されるキックオフミーティングの前に、2020年に開催予定である。ネレウスプログラムのネットワークは、国連持続可能な開発のための海洋科学の10年の計画および実施に関して、今後も引き続き取り組んでいく。

 

パネリストを務めるネレウスディレクター太田義孝

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