Robert Blasiak (ネレウス研究員/ストックホルムレジリアンスセンターASROC)、Colette Wabnitz (UBC)、Henrik Österblom (SRC) が、ジャーナルTrends in Ecology and Evolutionに‘Scientists Should Disclose Origin in Marine Gene Patents‘を発表した。論文で、彼らは海洋遺伝子の起源、また海洋遺伝子を医薬品、化粧品、工業用酵素および栄養補助食品(例:魚油)に使用した最近の例、さらにそれらに関連する特許出願について論じている。著者らは、「公的研究機関や大学が、海洋標本の収集、有用な化合物の単離、遺伝子配列データの寄託、特許の申請、および商業目的でのこれらの技術革新のライセンス供与における重要な役割を果たしている倫理的に厳しい立場」であることを示す一方で、基礎科学を牽引し、新しい標本を発見したりと、全体として自然界のより包括的な理解に貢献している。彼らは、2014年の名古屋議定書など、現在実施されている規制の枠組み、また進行中の他のプロセス(例えば、国連総会決議72/249によるABNJの生物多様性条約)、そして海洋の遺伝子サンプルの出所を開示することが重要である理由について議論する。