Colleen Petrik(プリンストン大学/ネレウスフェロー)が、11月2日から11日にかけサンディエゴで開催されたPICES年次会議で科学委員会最優秀プレゼンテーション賞を受賞した。彼女は、ネレウスの研究で構築したモデルの結果を使用し、“The response of fisheries production to natural and anthropogenic forcing: past, present and future”というプレナリー・プレゼンテーションを行った。このセッションの詳細は以下。

商業魚の加入量とバイオマスの間には多くの経験的関係が存在し、これらの関係の背後にあるメカニズムはさらに稀である。これらのメカニズムは、地域固有のものである事が多く、時間の経過とともに消える。私たちは、自然と人為的強制に関して、歴史的側面、また今後の気候変動の両面から、商業魚の加入量と個体数バイオマスの変動性の機械的理解を模索している。そのために私たちは、飼料魚、大型深海魚、および大型底生魚の未熟段階と成熟段階を表す世界規模、サイズを基準にした機械的モデルを開発してきた。今回は(1)元来の非人為的歴史的強制されたもの(人為起源の二酸化炭素はや漁業は含まず)(2)漁業を含んだ歴史的気候(3)漁業を含まない歴史的気候(4)予測した変わらない気候や漁業、のシミュレーション下における魚類バイオマスの予備調査結果を発表する。シミュレーション4は、気候と漁業が統合された、自然および人為的強制に対する潜在的な魚類バイオマス反応を予測する一方で、シミュレーション1〜3においては、強制が段階的に加わることで、それぞれ影響がかわってくる。北太平洋の生態系に最も重きを置いた。

自然と人為的強制に対する漁業生産の反応:過去、現在、未来