ネレウスプログラムは、6月6、7日の両日、アメリカ、サンフランシスコにあるGoogleオフィスで開催されたGlobal Fishing Watch 研究ワークショップ(ネレウスプログラム共催)に出席した。

Global Fishing Watchは、デジタル地図作成を行っている非営利組織のSkyTruthと海洋保全イニシアチブ OceanaGoogle Earth Outreachプログラムが始めたテクノロジーベースの共同事業で、対話型ウェブツールを介して「海におけるすべての漁業活動を追跡するサイト」である。衰退する漁業と立ち向かうことを目的に、このプロジェクトは「世界中でいかに漁業努力が為されているかを明らかにし、市民が豊かな海を維持するために必要とする、責任ある世界のリーダーの登場を導く」事を目的としている。

Yoshitaka Ota(ネレウス統括・政策)、William Cheung(ネレウス統括・科学)、Wilf Swartz(ネレウスプログラムマネージャー)、Pat Halpin(研究責任者)、Gabriel Reygondeau (UBC/ネレウスフェロー)、 Daniel Dunn (デューク大学/ネレウスフェロー)、Guillermo Ortuño Crespo((デューク大学/ネレウスフェロー)が参加。

左:ウィリアム・チュン(ネレウスディレクター/科学) 中:ダニエル・ダン(ネレウスフェロー) 右:ガブリエル・レイゴンドー(ネレウスフェロー) ワークショップにて。

この共同事業が、保全に関して影響力を発揮する研究プロジェクトであり、政策に関しての将来性もあるということを認識することにより、研究分野を超えた協力、特に研究の政策的意味合いを調整するという目標で今回のワークショッップが開催された。このワークショップは、参加者にとって、関連データ、研究方法、ツールを共有したり、将来のコラボレーションについてを話し合ったりする機会となった。

この2日間で、AIS Fishing Algorithm、船舶識別と登録に関する課題、ABNJ (国の管轄外の地域)や国家管轄内での海洋環境影響および漁業と海洋環境の関連性(漁船の動きと魚の動きの関係)についての議論とプレゼンテーションが行われた。