Written by Nereus research fellow Guillermo Ortuño Crespo,
3月20日、「公海における遠洋漁業管理への生態系ベースのアプローチを強化する機会」と題した博士論文の口頭試問を終えた。
デューク大学の Marine Geospatial Ecology Lab (MGEL)の 博士過程を日本財団ネレウスプログラムのフェローとして過ごした5年間は、個人レベルでも専門分野の研究においても非常に充実していた。ネレウスプログラムは科学的、国際的な政策コミュニティの両方と関わる多くの機会に重きを置いており、国際的な漁業管理の多面的なトピックに効果的に取り組むために重要な存在として活動してきた。今後数か月にわたって、指導教官や同僚と協力し、論文の最後の2つの章を査読済みの原稿と政策概要に転換し、科学情報を意思決定者が利用しやすいようにして、国際水域の管理と保全に情報を提供し続ける。私の研究では、マグロやマグロ類似種の国際漁業を管理するための既存のフレームワークの下で、科学、管理、ガバナンスのギャップを特定し、エコインフォマティクスと船舶監視技術の進歩を利用して、外洋での漁業活動の動的空間管理を推進する方法を探る。海洋種と生態系の持続可能な管理に向けて取り組むには、既存の管理機関や協定の義務を再検討することや、変化する海洋での意図的ではない混獲による個体数減少を縮小できる新しい時空間管理ツールを生み出すことなど、幅広い同時作用が必要となる。研究へのこの学際的なアプローチは、MGELとネレウスプログラムの両方の中心であり、今後も私の研究に浸透し続けるだろう。