リサ・デルマス(シニアリサーチフェロー/ストックホルム大学)が共著した論文 “NGO Influence in International Organizations: Information, Access and Exchange”が、 British Journal of Political Science に掲載された。

要旨:
NGO(非営利団体)が時折、IO(国際機関)の政策決定に影響を与えているとの見解がある一方、NGOのロビー活動が効果的に行われているわけではない。この記事では、この議論に関して2つの新たなデータと視点を提示した。まずはじめに、異なる国際機関間のNGO活動における影響の決定要因、問題の焦点と政策の対象となる期間を調査した。この分析により、5つの異なる国際機関に含まれる400以上のNGOの独自の調査データを作った。次に、NGOと国際機関の間での戦略的な情報交換や関わり合いが、国際機関におけるNGOの影響力をいかに高めるかという議論を展開した。この議論は、アメリカとヨーロッパでのロビー活動の理論を元にしたもので、NGOの影響に関するこれまでの説明(資金、国際ネットワーク、周知啓発)と対象的であり、グローバル・ガバナンス内のNGOについての研究結果に加えてより広く予想される影響に関して考察した。

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