Malin Pinsky (ネレウス研究責任者/ラトガース大学)が共著したScience Policy Forum記事を受ける形で、Jack Kittinger (ネレウス研究責任者/アリゾナ州立大学)がTransform AqorauとJohann Bellと共に、南太平洋では気候変動の潜在的な影響についての地域漁業管理機関(RFMO)の将来性の保証が、うまくいっていることを記述した(2018年9月21日出版ScienceGood governance for migratory species)。Pinskyらは、現在のガバナンスの枠組みが持つ大きなギャップにより、漁業資源の地理的再分配をめぐる国際紛争に波及する可能性はあるとしているが、Aqorauらは、PNA(ナウル協定締約国グループ)のVDS(Vessel Day Scheme)に見られる対策が、将来の気候変動や海洋状況の変化に伴って分布の移動が予測されるカツオのような高度回遊種を、地域がどのように協力的に管理できるかという「立派な手本」となると考えていることを示した。